京都
京都山科の本圀寺を訪れました。京阪電鉄御陵(みささぎ)駅から住宅街の中の山道を登り、天智天皇陵の裏側の橋を渡ります。橋の下を流れるのは、琵琶湖から京都に水を運ぶ琵琶湖疏水です。もう拝観時間を過ぎているので、せめて庭だけでも入れないかと思い…
町家の屋根の小さな守護神「鍾馗さん-ショウキサン-」 京の町家の玄関口に近い屋根の上に飾られている像。中国古来の宗教である道教で信仰を集める道士の一人を象ったもの。唐の時代、楊貴妃の故事で有名な玄宗皇帝の夢に現れ、夢の中で帝を悩ませた小鬼を退…
新京極の繁華街「誓願寺」 正確には寺町通から続く寺町新京極商店街の一角、二番の札所「浄土宗西山深草派総本山 誓願寺」。 顔出しパネルの裏側から見るとこんな感じ。クリスマス前のショッピングモールだよね。キラキラ星が輝いている。 ちょうど法話が終…
どうも京都の人は自分の住んでいる地域限定のことしか興味がないみたい。「明日(今日)は何処へ行かれるんですか?」の問いに「葵祭です」と答えると「あぁ、明日(今日)でしたっけ?」とのそっけない返事。そりゃ、京都にはお祭りが色々あるだろうけど「…
紫式部と角大師にどのような共通点があるのか。 天台系圓浄宗の大本山 「廬山寺」 正しくは「廬山天台講寺」 比叡山第十八世座主元三大師良源(慈恵大師)によって天慶年間(938)に京都の北、船岡山南麓に開いた「興願金剛院」に始まる。一方寛元3年(1245…
本日のお宿は今出川通りから北に少し入った所にある「妙蓮寺」さん。今時珍しく浴場の設備はなく、近くの銭湯にお行きなさいという宿坊。銭湯代込みで三千八百円也。 玄関を入ると立派な梁のある天井を思わず見上げてしまう。 これは立派です。しかもこの土…
あの、「陰陽師・安倍清明」を祀る「清明神社」。 20年ほど前に映画化され、ちょっとした清明ブームが起こった。漫画化もされている。 「安倍清明(あべのせいめい ( 921-1005)」 清明公は孝元帝の御後胤で、幼時より御聡明で陰陽道を極められ、長じて陰…
高尾山神護寺から清滝川沿いに歩いて20分。「槇尾山 西明寺」。 「西明寺縁起」 槇尾山 と号する真言宗大覚寺派の準別格本山。「高雄(尾)山 神護寺」「栂尾山 高山寺」とともに三尾の名刹の一つである。 天長年間(824-834)に弘法大師の高弟「智泉大徳(…
福王子から高尾行のバスに乗る。市バスは1時間に1本、JRバスは1時間に2本運行されている。神護寺の五大虚空蔵菩薩に逢いに行くんだ! バスを降りるとすぐに参道入口、だが、これがまた大変。山間にあるので種類の違う石段を登ったり下ったり。清滝川に架かる…
正しくは「具足山 四海唱導 妙顕寺」。 鎌倉時代後期、元享元年(1321)に創建された京都における日蓮宗最初の寺院。日蓮宗の祖日蓮大聖人の孫弟子に当たる日像上人により建立。後醍醐天皇より法華経布教の勅旨を賜り、以来門下屈指の勅願寺として栄え「四海…
京都のイノシシ。先ずは御所東に位置する、イノシシ神社こと「御王神社」。「足腰の守護神」と崇められる御祭神は「和気清麿呂公(御王大明神)」とその姉「和気広虫姫(子育明神)」。イノシシは「御王大明神」の使者。 和気清麿呂(わけのきよまろ) 733‐7…
京都東山にある「得浄明院」は信州善光寺の京都別院。善光寺大本願の住職を務めた後、京に戻り、伏見宮家第三皇女・誓圓尼公により創建された尼寺である。大小の差こそあれ善光寺と同じ造りの本堂、一光三尊阿弥陀如来の分身を本尊とする。本場善光寺と同じ…
正しくは「旧京都市のど真ん中・六角堂 紫雲山 頂法寺」。 古地図にも載っているとおり中心を意味する「へそ石」があります。地元では「六角さん」の愛称で親しまれ、西国三十三観音霊場第十八番、洛陽三十三観音霊場第一番です。名前のとおり本堂をはじめ、…
京都十三仏霊場のひとつ「八坂の塔」に行きたかったのだが、生憎「本日閉山」。仕方ない、次の寺に行くかと歩き出したら、思いがけず面白いお寺を見つけた。 「大黒山金剛寺 八坂庚申堂」。時々玄関先に見かける、大きい順に5連くくられたお猿さんのお寺。…
東山七条下車徒歩数分「智積院会館」。一度宿泊したことがあるのでリピーター割引になっていた。食事の予約をしてあったので18時までにチェックインしなければいけなかったのだが、到着したのは18時20分。19時に食事処は閉まるので部屋まで運んでくれるとい…
今春の特別公開に大徳寺塔頭3カ院が入っている。これは行かねば。 「大徳寺」とは何ぞや。 臨済宗大徳寺派大本山。山号は竜宝山。鎌倉末期に開創された日本を代表する禅宗寺院の一つ。花園上皇・後醍醐天皇の祈願所。千利休ゆかりの寺。 「黄梅院」 織田信…
京都は太秦「広隆寺」に行ってきました。もちろんお目当ては誰もが知っている国宝第一号「弥勒菩薩半跏思惟像」。 睨みを利かせたカッコイイ仁王さまの門を潜り、講堂、太子堂、地蔵堂と回りいよいよ霊宝館へ。 とその前に、ここでは正面からお堂の写真を撮…
京都十三仏霊場のひとつ、右京区花園の「五位山 法金剛院」。花の寺として知られ、とりわけ蓮の名所として関西花の寺第十三番にもなっている。京都では数少ない律宗寺院の別格本山である。 私が会いたかったのは御本尊ではなく、四臂の十一面観音。お姿には…
せっかく京都に来たのだから、もう一泊したい。ということで前日に「明日のお部屋は空いてますでしょうか」といくつかの宿坊に電話をかけてみた。ひとつはどうしてもつながらず、もうひとつはお一人様お断わり、3件目で予約が取れた。妙心寺内にある「大心…
出町柳駅から比叡山口へと向かう叡山本線、三宅八幡駅下車徒歩数分。駅名にもなっている「三宅八幡宮」へ青い鳥を探しに行く。 参道へ向かう鳥居の近くで飛び出し注意娘を発見。 あら、あっちにもこっちにも。 そうそう、青い鳥を探しに行くんだった。 鳥居…
京都には蓮華寺が二つあります。すでに訪れた右京区の御室の蓮華寺には但唱の五智如来像があります。もう一つの左京区の三宅の蓮華寺は、紅葉が有名だということで季節外れではありますが、山号が「帰命山」であることと石仏群があることから、「もしかして…
京都祇園の一角に「長樂寺宿坊・遊行庵」がある。八坂神社のある東大路通り沿いの一等地。5階建てのビルで1階は「なでしこ」という名の趣味のお店、兼フロントとなっている。本堂はここから円山公園を抜け、東山を背後に従えた1200年の歴史を持つ「長樂寺」…
蓮華寺(右京区) 12月の京都行でもおじゃました御室の五智山蓮華寺を再訪しました(前回の記事はこちら)。『徒然草』でときどき笑い話の中に出てくる御室の仁和寺の隣にある小さなお寺です。この前は五智如来像にばかり気をとられて、後ろの列をよく見なか…
今日の宿坊は「妙心寺・花園会館」。JR花園駅から数分、誇らしげにそびえ立つのは妙心寺の案内板。 チェックインを済ませ、お部屋に案内される。 掃除の行き届いた綺麗な和室10畳間。今回は「〜京の冬の旅〜妙心寺特別拝観券付き宿泊プラン」を選択。精進料…
京都の旅、最後の寺になってしまいました。世界遺産「旧御室御所 仁和寺」。 「旧御室御所 仁和寺」 宇多天皇が仁和4年(888)に創建。御室御所とも呼ばれた。本尊の阿弥陀三尊を安置する金堂は、京都御所の紫宸殿を移築した優美な建物で国宝。宸殿では白川砂…
「龍安寺」と「仁和寺」という世界遺産の間で、隠れ蓑を被っている寺「五智山 蓮華寺」(真言宗御室派 別格本山)。そこいらのガイドブックにゃ載ってないマイナーな寺だけど、私たちの京都の旅、第一の目的であったりする。(私の第一の目的は伏見の「石峰寺…
またバスに乗り、今度は「きぬかけの路」方面へ。 「きぬかけの路」 平成3年、公募により名付けられた「金閣寺」から「御室」方面に至る道のり。 何だ、新しい名称なのか。新しいといっても20年前だけど。 先ずは「石庭」で有名な「龍安寺」へ。(上記の写…
バスで嵯峨に向かう。知る人ぞ知る隠れた名所、いや、地元の民と石仏マニアぐらいしか知らないであろう広沢池。(上記の写真は川辺の鳥の成る木) 水がない!? 干上がっている。どうしたことか。 「広沢池」 この池は宇多天皇の孫に当たる寛朝僧正が平安時…
「富士の高嶺に降る雪も/ 京都先斗町に降る雪も/ 雪に変わりはないじゃなし/ 溶けて流れりゃ みな同じ」 by 『お座敷小唄』。 古都京都のもう一つのキーワードは「レトロ」。タイトルバックは赤レンガの「みずほ銀行」。あちこちにレトロな建物が並んでいる…
「鴨の河原の水やせて/ 咽ぶ瀬音に鐘の声/ 枯れた柳に秋風が/ 泣くよ今宵も 夜もすがら/ 祇園恋しや たらりの帯よ」 by 『祇園小唄』。 円山公園を通り抜け、「八坂神社」へ。八坂神社はいつも賑やか。 神前結婚式を終えたばかりのカップル。 朝から屋台がい…