仏閣

信州青木村 "見返りの塔"の 大法寺

信州青木村に国宝が存在する。誰もが振り向かずにはいられないほど美しい "見返りの塔" といわれる三重塔である。 三重塔は鎌倉幕府が滅亡した正慶2年(1333)に建立。寺自体は歴史が深く、奈良時代前期の大宝年間(701-704)に東山道がこの地に開通したのに…

真鶴さんぽ(2) 瀧門寺

如来寺の本寺、瀧門寺はすぐにみつかりました。 立看にはこう書いてあります。 五層塔と頌徳碑 山門に向かって階段下右手にある五層塔は、廃寺となった岩松山光西寺の遺物です。塔身は一つの石からつくり上げられたもので、江戸初期(1654建立)の彫刻技術水…

大原さんぽ(3) 三千院

天台宗 京都大原三千院 堂内撮影禁止ですが、この斬新なポスターだけは紹介させてください。 シリーズ〈いまこそ対話の時代〉 不殺生戒…死ぬな殺すな 不妄語戒…騙すな欺くな 不偸盗戒…盗むな奪うな 不邪淫戒…乱すな弄ぶな 不飲酒戒…頼るな溺れるな お釈迦さ…

大原さんぽ(2) 寂光院

京都大原 寂光院 寂光院は、推古2年(594)、聖徳太子が御父用明天皇の菩提を弔うために建てた、たいへんに古いお寺です。 寂光院への道 絵馬は建礼門院とご本尊のお地蔵さん。 本堂に上がると、まずはご本尊の左手に結ばれた五色の紐をそっと持ってお参りして…

大原さんぽ(1) 古知谷の阿弥陀寺

京都からバスで1時間以上かかる大原まで来て、大雨になってしまいました。それにも怯まず、今回の目的地である2km先の古知谷まで来ましたが、阿弥陀寺の門が閉まっています。門の前にいた水道工事のおじさんたちが、「昼から店じまいだって言ってたよ」と教…

聖護院

聖護院門跡案内書より [1]開創 聖護院門跡の宗派は本山修験宗(山伏)であり、寛治4年(1090)に増誉大僧正(1032~1116)の開基になります。 修験道は今からおよそ1300年前、役行者神変大菩薩(えんのぎょうじゃじんべんだいぼさつ)(634~701)がお開…

山科の本圀寺

京都山科の本圀寺を訪れました。京阪電鉄御陵(みささぎ)駅から住宅街の中の山道を登り、天智天皇陵の裏側の橋を渡ります。橋の下を流れるのは、琵琶湖から京都に水を運ぶ琵琶湖疏水です。もう拝観時間を過ぎているので、せめて庭だけでも入れないかと思い…

入谷鬼子母神の朝顔市

毎年7月6、7、8日は、入谷の真源寺(鬼子母神)の朝顔市で、朝から大勢の人で賑わいます。言問通りをまっすぐ行くと浅草寺の裏に出て、隅田川を越えるとスカイツリーがあります。さんぽというよりウォーキングといった感じの距離ですね。ちなみに、9日、10日…

飯山戸狩のあじさい寺

今年も早、半分が過ぎ去ってしまった。気が付けば7月。 さて、紫陽花でも見に行こうか。確か飯山にあじさい寺があったはず。飯山市戸狩温泉スキー場の近くにありました。通称あじさい寺・「三嶋山 高源寺」。 「戸狩温泉 あじさい祭」開催中。スキー場のリフ…

築地本願寺

築地本願寺ははずせません。天竺様式で鉄筋コンクリート造りの本堂は1934年築だそうです。今日は何か法要でもあったのでしょうか、本堂の前にテントが建っています。 17時半まではいいですよというので、中に入ってみました。 浄土真宗らしいシンプルさ。 X …

入谷の鬼子母神

「入谷の鬼子母神」と呼ばれる真源寺です。鬼子母神は安産・子育(こやす)の神様です。「恐れ入谷の鬼子母神」というコピーは、江戸時代の武士であり、文人・狂歌師の大田南畝(蜀山人)作といいます。昼は真面目な公務員、夜は洒脱な人気者だったみたいで…

紫式部と角大師の 「廬山寺」

紫式部と角大師にどのような共通点があるのか。 天台系圓浄宗の大本山 「廬山寺」 正しくは「廬山天台講寺」 比叡山第十八世座主元三大師良源(慈恵大師)によって天慶年間(938)に京都の北、船岡山南麓に開いた「興願金剛院」に始まる。一方寛元3年(1245…

槇尾山 「西明寺」

高尾山神護寺から清滝川沿いに歩いて20分。「槇尾山 西明寺」。 「西明寺縁起」 槇尾山 と号する真言宗大覚寺派の準別格本山。「高雄(尾)山 神護寺」「栂尾山 高山寺」とともに三尾の名刹の一つである。 天長年間(824-834)に弘法大師の高弟「智泉大徳(…

高尾山 「神護寺」

福王子から高尾行のバスに乗る。市バスは1時間に1本、JRバスは1時間に2本運行されている。神護寺の五大虚空蔵菩薩に逢いに行くんだ! バスを降りるとすぐに参道入口、だが、これがまた大変。山間にあるので種類の違う石段を登ったり下ったり。清滝川に架かる…

京の宿坊に泊まる 「妙顕寺」

正しくは「具足山 四海唱導 妙顕寺」。 鎌倉時代後期、元享元年(1321)に創建された京都における日蓮宗最初の寺院。日蓮宗の祖日蓮大聖人の孫弟子に当たる日像上人により建立。後醍醐天皇より法華経布教の勅旨を賜り、以来門下屈指の勅願寺として栄え「四海…

イノシシ神社こと 「御王神社」

京都のイノシシ。先ずは御所東に位置する、イノシシ神社こと「御王神社」。「足腰の守護神」と崇められる御祭神は「和気清麿呂公(御王大明神)」とその姉「和気広虫姫(子育明神)」。イノシシは「御王大明神」の使者。 和気清麿呂(わけのきよまろ) 733‐7…

京都東山 信州善光寺別院「得浄明院」

京都東山にある「得浄明院」は信州善光寺の京都別院。善光寺大本願の住職を務めた後、京に戻り、伏見宮家第三皇女・誓圓尼公により創建された尼寺である。大小の差こそあれ善光寺と同じ造りの本堂、一光三尊阿弥陀如来の分身を本尊とする。本場善光寺と同じ…

京都のど真ん中 「六角堂」

正しくは「旧京都市のど真ん中・六角堂 紫雲山 頂法寺」。 古地図にも載っているとおり中心を意味する「へそ石」があります。地元では「六角さん」の愛称で親しまれ、西国三十三観音霊場第十八番、洛陽三十三観音霊場第一番です。名前のとおり本堂をはじめ、…

東山清水「八坂庚申堂」

京都十三仏霊場のひとつ「八坂の塔」に行きたかったのだが、生憎「本日閉山」。仕方ない、次の寺に行くかと歩き出したら、思いがけず面白いお寺を見つけた。 「大黒山金剛寺 八坂庚申堂」。時々玄関先に見かける、大きい順に5連くくられたお猿さんのお寺。…

京の宿坊に泊まる 「智積院・春」

東山七条下車徒歩数分「智積院会館」。一度宿泊したことがあるのでリピーター割引になっていた。食事の予約をしてあったので18時までにチェックインしなければいけなかったのだが、到着したのは18時20分。19時に食事処は閉まるので部屋まで運んでくれるとい…

京都「大徳寺塔頭 特別公開」

今春の特別公開に大徳寺塔頭3カ院が入っている。これは行かねば。 「大徳寺」とは何ぞや。 臨済宗大徳寺派大本山。山号は竜宝山。鎌倉末期に開創された日本を代表する禅宗寺院の一つ。花園上皇・後醍醐天皇の祈願所。千利休ゆかりの寺。 「黄梅院」 織田信…

寛永寺開山堂の護符

上野の寛永寺の開山堂(両大師)に行って、護符をいただいてきました。4月は花盛りでたいへん賑わっていましたが、今日は近所の方がときどき通るぐらいです。 角大師のいわれについては「寛永寺の桜」の記事をどうぞ。 角大師護符 豆大師護符 豆大師(拡大)…

小川村の高山寺

長野県宝高山寺三重塔 宗派 真言宗豊山派 創建 建久6年(1195年) 現立塔 元禄7年(1694年) 総高 盤石上より17.1米 本尊 胎蔵界大日如来・阿弥陀如来・釈迦如来 此の塔は北信唯一で長野県下十二塔中最古である 源右大将頼朝公が祖師先徳・現世利益・鎮護国…

調布さんぽ(6) 深大寺

天台宗別格本院 浮岳山昌楽院 深大寺 深大寺は奈良時代の天平5年(733)、水神である深沙大王を祀る寺として、満功によって開かれました。祇園寺縁起と同じく、満功が両親の縁結びの神様を祀ったのがはじまりとされていますが、生きるためになくてはならない…

調布さんぽ(4) 佐須町の虎狛神社と虎狛山祇園寺

春の野川。 かわせみ! 虎狛神社 野川から東へ100mほどいくと虎狛(こはく)神社があります。社殿は改築中でした。調布市観光協会>虎狛神社 明治7年の明細帳によると、当社は『延喜式神名帳』に載る武蔵国多摩郡八座の内で「尾狛神社ともいわれ、往古に官祭…

調布さんぽ(2) 大正寺

甲州街道から布田天神に入る道の途中に大正寺があります。 大正寺は大正4年、上布田の栄法寺、小島の不動院、下布田の宝性寺の三つの寺院が合併して出来た真言宗の寺院です。 だから「三栄山」なんですね。 新しい観音堂。 きらびやかです。 恵比寿さんは池…

調布さんぽ(1) 下石原の常演寺

天台宗東京教区>神向山華光院 常演寺 中興上人を良賢という。当山の山号を神向山と称するは、旧甲州街道をへだてて八幡神社と正対する由。古来より仁王護摩供を伝え仁王像は田比首羯摩作である。又、天台高声念仏の祖、但唱上人ゆかりの寺で境内に上人供養塔があ…

小石川の傳通院

傳通院 山門。最近建てたのか、木が新しく感じられます。 当山は、応永22年(1415)、浄土宗第七祖了誉が開山したお寺です。当時は小石川極楽水(現在の小石川4丁目15番)の小さな草庵で、無量山寿経寺という名で開創されました。 それから200年…

寛永寺の桜

根本中堂の桜。ソメイヨシノは散ってしまい、八重桜には早すぎて。 両大師の桜。 角大師。 厄除角大師縁起(やくよけつのだいしえんぎ) 両大師におまつりしている慈恵大師(第18代天台座主良源大僧正)は元三大師ともいわれ、厄除けのお大師様として古来よ…

たこ薬師(成就院)

たこ薬師 成就院 薄暗くなってきましたが、名前が気になったので「たこ薬師」に寄ってみました。天台宗 開山は慈覚大師(最澄の弟子) 本尊は薬師如来、1月8日のみご開帳。 慈覚は承和5年(832年)に唐に渡り、9年後に帰国しました。帰路、海が荒れたため、…