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そうか、京都に行こう。 2日目(4)「千本釈迦堂・大報恩寺」

京阪本線「深草」駅から終点「出町柳」駅下車。市バスに乗り換え「上七軒」。目指すは「千本釈迦堂大報恩寺」。 ここには美しすぎる「六観音」とくに「如意輪観音」の色香に惑わせれ、計画の一つに入れていた。哀しくも美しい「おかめさん物語」の寺でもある。

千本釈迦堂大報恩寺は今から約八百年前、鎌倉初期安貞元年(1227)義空上人によって開創された寺である。本堂は創建時そのままのものであり、「応仁の乱」「文明の乱」にも両陣営から手厚き保護を受け、奇跡的にも災火をまぬがれた京洛最古の建造物として国宝に指定されている。


賽銭箱の上にもおかめさん。いろんな所におかめさん。

その「おかめさん物語」を要約すると、

本堂造営の際、棟梁である高次がかけがえのない大事な柱を誤って短く切ってしまった。その大事な柱とは、材木商「成金」の夢枕に金色白眉の老僧が現れ、「一大精舎建立のため、汝の持つ巨材中に大光柱にすべきものあり、是非とも提供願いたい」とのお告げにより寄進したものである。心憂いている夫に妻おかめが「それなら短い一本に合わせて他の柱も切っちゃえば」と提案。無事工事は竣工するが、妻おかめは「女の提言で落成したことが分かっては夫の恥、世間にもれ聞こえては…。この身はいっそ夫の名声に捧げましょう」と自ら自刃したのである。妻の心情に打たれた高次は上棟式で御幣の先にお多福(おかめ)の面を飾り、妻の冥福と大堂の無事完成を永久に祈ったという。

聞くも涙、語るも涙の物語。今でも数々のおかめ像が奉納され、展示されている。


お堂の薄暗い片隅で、この二人を見た時はゾッとした。


こちらはタヌキのおかめさん。愛嬌があるね。


金色に輝く菩薩様。御本尊は秘仏です。


裏庭にある「千体地蔵塔」。ピラミッドになっている。

「霊宝館」の写真が載せられないのは残念。慶派仏師・定慶作の「美しすぎる六観音(聖・千手・馬頭・十一面・准胝・如意輪」、その他、学問の神様である菅原道真公が自ら刻んだとの説のある「国宝・千手観音像」、快慶作の「釈迦十大弟子」など国宝・重文がいっぱい!しかも閉館時間が近かったせいか、すべての仏像独り占め。正座して見入っていた。やっぱ、仏像っていいな。


千本釈迦堂大報恩寺」のお土産。パンフレットと御朱印。六観音グッズはなかった。