そうか、京都に行こう。3日目 (3)先斗町から三条。誓願寺とイノダコーヒ。

「富士の高嶺に降る雪も/ 京都先斗町に降る雪も/ 雪に変わりはないじゃなし/ 溶けて流れりゃ みな同じ」 by 『お座敷小唄』。

古都京都のもう一つのキーワードは「レトロ」。タイトルバックは赤レンガの「みずほ銀行」。あちこちにレトロな建物が並んでいる。


これが郵便局だもの。


先斗町といえば「舞妓はん」。んっ?。


先斗町。ちどりの提灯。奥にある小さな竹細工にはザ・プレミアム・モルツの札。ということはここは料亭か?


これが先斗町の「歌舞練場」かぁ。ここもレトロなレンガ造り、頑丈そうな鉄の扉、タイル一つ一つにも職人技。


近くに2番のお寺があるよ。と探してみました。商店街のど真ん中に。
洛陽三十三観音札所第2番「誓願寺」(浄土宗西山深草派総本山)。洛陽三十三観音の他に、五つもの霊場になっている。

誓願寺第五十五世の安楽庵策伝上人(さくでんしょうにん・1554-1642)は、戦国時代の僧侶として布教に励む傍ら、文人や茶人としての才にも優れていた。教訓的でオチのある笑い話を千余り集めた著書「醒睡笑(せいすいしょう)」八巻は御世に落語のネタ本となり、策伝上人は「落語の祖」と称されている。


ということで芸能上達を祈願し扇子が奉納されている。一言で願いを叶えてくれる「一言観音(ひとことかんのん)」信仰の場。
その他にもパンフレットによれば、数々の伝説のあるすごいお寺のようだ。門前にある顔出し看板にあなどってはいけない。


御朱印とかわいいイラストのパンフレット。奉納落語に涙流して笑っていらっしゃる「真っ黒い阿弥陀様」にも伝説がある。

誓願寺飛鳥時代に開かれた寺である。天智天皇は常に仏の心を求められ、ある夜の霊夢により、当時仏師として名を馳せていた賢問子(けんもんし)、芥子国(けしこく)父子に阿弥陀如来の造立を命じた。父子が制作していた時、夜になると大勢の人がオノやノミを使う音が聞こえるので部屋の中を覗いて見ると、賢問子が地蔵菩薩、芥子国が観音菩薩になり、闇の中で光を放ちながら彫っていたという。これらは春日大明神の本地であることから、御本尊は春日大明神が造られたと崇め奉られ、今日に至っている。

靴屋の小人みたいな物語。 ちょうど法話が終わったところで、これから住職自ら演じる落語「寿限無」が始まろうとしていたが、他にも行きたいところがあるので後ろ髪を引かれながらも退散。

といいながら、、、

「三条に行かなくっ、、、ちゃ/ 三条堺町にあるイノダってコーヒー屋へっ、、、ねっ」 by 高田渡『コーヒーブルース』。

歩いていたら三条に来てしまった。三条?堺町? 行かなくっ、、、ちゃ。生まれる前のフォークソングに浮かれている私に同行者は付き合ってくれた。「好きなコーヒーを少しばかり」。


自分へのお土産にこのアシュトレーを購入。


こんなところにも「イノダコーヒ」。