東山清水「八坂庚申堂」
京都十三仏霊場のひとつ「八坂の塔」に行きたかったのだが、生憎「本日閉山」。仕方ない、次の寺に行くかと歩き出したら、思いがけず面白いお寺を見つけた。
「大黒山金剛寺 八坂庚申堂」。時々玄関先に見かける、大きい順に5連くくられたお猿さんのお寺。ここだったのかぁ。
ほら、こんな感じに。これは4連だけど。
ジャラじゃらジャラとくくられています。
くくり猿「桜ver.」
本堂正面の衝立に大小様々くくられているのでご本尊が拝めません。
御本尊 「青面金剛(しょうめんこんごう)」
お釈迦様に出会い仏教に帰依するようになった元夜叉。信者を全力で護ってくれています。
「庚申(こうしん・かのえさる)」
庚申日は年6回。人の体の中にいる三尸の虫(さんしのむし)が寝ている間に体から抜け出して、寿命を司る天帝に悪行を告げ口に行く。したがって庚申日の夜は徹夜をし三尸の虫を体から出さないようにする。これを「庚申待ち」という。青面金剛はこの虫を喰ってくれるので、本尊として拝むようになった。
「くくり猿」
─くくり猿は "心"をコントロールするアイテム!─
人の心は常に動き周り落ち着かぬもの。庚申さんによって手足をくくられ動けないお猿さんは心をうまくコントロールされた良い状態。心が動いて、落ち着かず、集中できない時、庚申さんを念じ、御真言を唱えてみましょう。
「おん でいば やきしゃ ばんた ばんた かかかか そわか」。
くくり猿さんは "心"をうまくコントロールしてくれます。
パンフレットより 抜粋