高尾山 「神護寺」
福王子から高尾行のバスに乗る。市バスは1時間に1本、JRバスは1時間に2本運行されている。神護寺の五大虚空蔵菩薩に逢いに行くんだ!
バスを降りるとすぐに参道入口、だが、これがまた大変。山間にあるので種類の違う石段を登ったり下ったり。清滝川に架かる女人禁制の石碑が建つ赤い欄干の高尾橋、弘法大師空海が使ったという硯石、シャッターの下りた甘酒屋、見上げても石しか見えない階段。何処まで続くのやらと思いながらも15分で山門に到着。
神護寺全体図・秋ver.
「朱色の金堂」を始め、「多宝塔」「地蔵堂」など数々のお堂が点在している。
金堂に向かう石段。紐靴履いてきてよかった。
金堂とはいえ、中の柱は朱色。ちょっと太り気味の薬師如来が御本尊。脇に日光・月光菩薩、三尊を護る神将たち。
さて、いよいよ国宝「五大虚空蔵菩薩」とご対面。多宝塔入口。
向かって左の柱に張られているポスター。5月13・14・15日の3日間と秋の3日間だけ御開帳される。これは是非ともお目にかからなくては。
「五大虚空蔵菩薩」
弘法大師空海は虚空蔵菩薩を単独の尊格として崇める信仰の他に、5体をセットにして崇める信仰の創始者。現存する代表作は神護寺と東寺の観智院。神護寺の像は空海の十大弟子のひとりとして知られる真済(しんせい)が指揮を取り造らせた。五大虚空蔵は密教の金剛界五仏、すなわち「大日如来・阿閦如来・宝生如来・無量寿(阿弥陀)如来・不空成就如来」の五如来が変化した姿(変化身)と考えられている。
朱塗りの塔と新緑が眩しい。
ここが有名な高尾の名勝「錦雲渓 かわらけ投げ」の現場。2枚百円のかわらけを買い、投げてみたが見事に足元の草叢に落ちていった。当分厄は付いて回るようだ。