飯山万仏山の三十三観音

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 万仏山は飯山福島地区にあり、全山がごつごつした岩山で幾万の仏頭を集めたようだというので「万仏山」と名付けられました。小菅山の峰続きであり、裏山として小菅権現の鬼賊退治の伝説があります。

 三十三観音の石像は弘化3年(1846)に建立。お堂の右手の岩窟に安置される万仏山御本尊大日如来元禄6年(1693)の作。弘法大師の石像も安置されています。

 

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 この赤いトタン屋根のバス停みたいなお堂と岩窟に行きたかったんだけど、生憎今日は小雨が降っている。行けるとこまで行ってみよう。

 ついでにこのお堂よりさらに奥には「奇岩巡りルート」があり、屏風岩・鏡岩・氷岩・ハシゴ岩・窓岩・蟻の塔渡り、などのザイルなしでは登れない奇岩群があるらしい。そんな危ないとこなど行く気もないけど。

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 一番の如意輪観音。駐車場のすぐ近くです。

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 山々に囲まれた長閑な田園風景。後ろには石垣を組んだ独特の棚田。「日本の棚田百選」にも選ばれています。

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 6番の如意輪観音像から先は、杉林の道となる。

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 「不動岩」。この辺の山は板状の岩でできてるようです。

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 「万仏山入口」?今まで通ってきた道は万仏山じゃなかったのかい!ここから岩がごろごろの、たぶん道だと思われる岩場を登ることとなる。

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 振り向けば、あるようなないような道らしき一本の線があるばかり。大丈夫だろうか、ちょっと心配になってきた。

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 雨が強くなってきた。

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 雨の中、29番の馬頭観音まで来てみたが、この先は赤いテープが頼りの藪の中。雨も止みそうもない。しばし空を見上げて思案中。

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 「登山には引き返す勇気も必要」と決断し、下山することにする。一人ならあと4体だからと進み、こんな里山で遭難したことだろう。同行者がいてよかった。

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 見逃した14番の観音様を見つけた。

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  麓には、映画「阿弥陀堂だより(主演:寺尾聡・樋口可南子)」ロケのために建てられたお堂がそのままの形で残してあります。これで観光客を呼ぼうという飯山市の作戦。

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 日が悪かった。台風がすぐそこまで迫ってるというのに、山に行こうとしたのだから。岩窟の大日さまには会えなかったが仕方ない。お堂までは楽な道のりだと勝手に思っていた。たとえ晴れててもキツイ道のりだったね。