京の冬の旅「五位山 法金剛院」

京都十三仏霊場のひとつ、右京区花園の「五位山 法金剛院」。花の寺として知られ、とりわけ蓮の名所として関西花の寺第十三番にもなっている。京都では数少ない律宗寺院の別格本山である。

私が会いたかったのは御本尊ではなく、四臂の十一面観音。お姿にはもちろんのこと厨子にもびっしりと瓔珞(ようらく・仏様のアクセサリー)がゴージャスに飾り付けてあるという。


先ずは御本尊に手を合わせる。丈六の阿弥陀如来平安時代・重文)もデーンとそびえ、存在感がある。
見渡すところ「撮影禁止」の札がないので撮らせていただきます。


左隣に厨子入りの十一面観音様。瓔珞に加え、三方開きの扉には十二天、天井に八葉蓮華の天蓋、背板には三十三身応化図が描かれているというが、これは柵の外からは見えなかった。


分かりづらいが腰の辺りから不自然に出ている第三、第四の手には水瓶と蓮華花。彩色も綺麗に残っているし、これは一見の価値あり。


こちらは地蔵院の金目地蔵尊(要・叶とも云う。平安時代・重文)。取り囲む六地蔵尊は一人一人違うお顔をしてしらっしゃる。


足元には閻魔大王


極楽浄土に見立てた浄土式庭園の池には、まるで自分の役割を知っているかのように白鷺が離れ小島に陣取っていた。


平安末期の庭園が今もそのままの姿で残っているという。


少し奥に石仏群があった。


蝶々結びがカワイイ。


真ん中のお地蔵さんはちょっとオトボケ顔。


仏の手と書く仏手柑(ぶしゅかん)の木を初めて見た。


受付で売っていたのでひとつ購入。