切り絵 de 仏像 ー天・美男編ー
愛知 瀧山寺 梵天(ぼんてん。サンスクリット語でブラフマン Brahman)。インド最古の聖典ヴェーダに登場するバラモン教の神。ブラフマンとは世界の根元という意味で世界創造神とされた。妃はサラスヴァティー(日本名:弁財天)。
長崎 祟福寺 韋駄天(いだてん。サンスクリット語でスカンダ Skanda)。ヒンドゥー教の破壊神・シヴァの次男坊。兄は歓喜天:ガネーシャ。禅宗寺院の伽藍の守護神。
円空の韋駄天。
京都 等持院 大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん。サンスクリット語でガネーシャ Ganes'a)。ヒンドゥー教の破壊神・シヴァとその妻パールヴァティーの子。上記の韋駄天のお兄ちゃん。別名 ガネーシャガナパティ、ヴィナーヤカ、ヴィグナ。男女の歓喜天が抱き合う姿を双身歓喜天という。インドでは祭祀を妨げる存在を退ける力があると信じられている。らしい。
山形 法音寺 泥足毘沙門天(びしゃもんてん。サンスクリット語でヴァイシュラヴァナ Vais'ravana)。単独では毘沙門天、四天王として祀られるときは多聞天。すべてのことを聞き漏らさないという意味。上杉謙信が深く帰依し、自らを毘沙門天の生まれ変わりと語っていたという。