切り絵 de 仏像 ー天編ー
京都 高台寺 圓徳院 三面大黒天。天下人に上りつめた豊臣秀吉が、片時も離さず持ち歩いたと伝えられている20cm足らずの大黒様。中央に大黒天、向かって右に毘沙門天、左に弁財天の3つの顔を持つ。
大黒天のルーツは古代インドの死を司る神、マハーカーラ(Mahakala)。日本に来てからは日本神話の大国主命と同一視され、大きな袋と打ち出の小槌を持ち、ニコニコしている。
木喰の大黒天。
京都 金剛院 深沙大将(じんじゃだいしょう)。鎌倉時代の仏師快慶の作。重要文化財。
天竺を目指し旅する三蔵法師の前に、突如砂漠の砂の中から現れた守護神。中国では西遊記の沙悟浄のモデルになったともいわれている。
同上。
東京 徳大寺 摩利支天(まりしてん )。サンスクリット語でマーリーチー Marici。聖徳太子の作と伝わる。
本来は陽炎を神格化した女神。天台密教では摩利支天を男神と説いたことから男性形の像も造られた。イノシシの上に乗ってます。
神奈川 円応寺 初江王(しょこうおう)。閻魔大王率いる十王の一。二七日(ふたなのか・14日目)に裁く王。三途の川を渡った先に居て、殺生・邪淫・妄語・飲酒・偸盗の五悪の罪業を審査する。本持仏は釈迦如来。