四国霊場第83番 一宮寺
ことでんで行きます。
ようこそ一の宮の町へ
仁王門
第83番札所 神毫山 大宝院 一宮寺(真言宗御室派)
本尊:聖観世音菩薩
創建は、わが国に仏教が伝来して約160年後という歴史を誇ります。開基は、奈良仏教の興隆の礎を築いた義淵僧正で、当時は大宝院と呼ばれ、南都仏教の一つ法相宗の普及をはじめ、行基菩薩、良弁僧正らを輩出。和同年間、諸国に一宮寺が建立の際、行基菩薩が堂宇を修復し、神毫山一宮寺に改名されました。また大同年間、弘法大師が訪れ約106cmの"聖観音" 聖観世音菩薩を彫造し、伽藍の再興にあたり、この時に真言宗に改宗されました。
右手の地蔵堂
本堂
小さなお地蔵さんが並んでいます。
大師堂
「地獄の釜」の薬師如来
昔、この近くにおタネばあさんといって、それは意地の悪いおばあさんがいました。ある日、近所の人から「この寺には地獄の釜の煮えたぎる音がする祠があって悪いことをした人がこの中に頭を入れると扉が閉まってぬけなくなる」いうのを聞きました。おタネばあさんは「ちょっと試してみよう」と恐る恐る頭を入れてみました。すると扉が閉まり、下のほうからゴォーという地獄の音がしてきたのです。おタネばあさんは頭を抜こうとしましたが、いくらやっても抜けません。とうとう恐くなり、涙を流しながら「今までのことは許してください」と何回も頼んだのでした。すると扉がひらき、頭がすっとぬけました。それからは、おタネばあさんは心を入れ替え、近所の人からも親しまれるようになったのです。この祠は、お大師さんが戒めのために作られたのかもしれませんね。
たぶん「聖観音」