新宿山ノ手七福神(3) 法善寺(寿老人)
日蓮宗 春時山法善寺
「七面様」と呼ばれる法善寺。今回はおまいりしませんでしたが、七面明神は日蓮宗の守護神で、中正院日護上人(1580~1649)の作と伝えられる30cmの木像で、唐風の衣装に宝冠をかぶり、華麗な彩色がほどこされているそうです。
寿老人の像は庫裏にまつられています。
昔、駿河国大久保の三沢さんという人が七面社に深く帰依しており、万時年間(1658~1660)に江戸に初めて勧請しました。七面堂が無事完成して喜んだ職人さんが、この寺に伝教大師作の大黒天があることを知り、寿老人もおまつりしようと方々を探していたところ、ある夜、不思議な夢を見て、小石川の民家で寿老人の像を手に入れてこの寺に寄進しました。職人さんは信仰が深く、家運がますます栄えたということです。なお、七面堂はいまでは取り壊されたため、七面明神は本堂に安置されています。
寿老人は中国出身。老人星の化身で不老不死の霊薬を持っていることから長寿の神として親しまれています。