子安山 三宝寺 荒神堂 子安大荒神

先ほどの道を戻り、両郡橋を渡り、再び国道19号線を走ること十数分、「荒神堂入り口」の案内板のある村山の信号を左折、もう一つの案内板を左折すると真正面に浄土宗「子安山 三宝寺 荒神堂」があります。

その名の通り、安産・子育・厄除けなどの御守護があり、現に「安産祈願のお礼にお札を納めに参りました」と乳飲み子を抱いた若夫婦が訪れていた。大小様々なお地蔵さまがあちらこちらに置かれている。

こちらのご本尊は年に一度御開帳がある「子安大荒神尊」。大正四年に国宝に指定され、現在は重要文化財

数年前の御開帳時に拝ませてもらったが、今は裏の倉庫に厳重に保管されている。本堂前の案内書きから引用。

この像は寄木造胡粉地(こふんじ)彩色の女神像で、像高55.4㎝。足を組んで座るが足先を衣の中に包んでいる。頭は頭巾のような冠を戴き、髪を真ん中から分けて左右に垂らし、彫眼はやや上目で唇を少し開き、お歯黒を施した歯をのぞかせている。右手に蓮華を持ち、左手で支えるようにして乳飲み子を抱いている。他には見られない珍しい姿の像である。像内には天文十二年(1543)に村上義清坂城の城主)が作ったと記されているが、桃山時代から江戸時代にかけて作られた像と考えられる。
長野市教育委員会


これ全部高さ5cmほどの「お願い地蔵さん」。別名「お願い叶える、願がけ地蔵」。しかもカラーで撮ってもこのモノクロさ! お地蔵さんが書かれたお札に願い事を書き、堂内にある筒に入れ、願いが叶えばこの「お願い地蔵さん」を納めるそうだ。幾多の人々の願いが叶ったのであろうか。

−おまけ−
その数年前の御開帳時の写真を見つけた。その年は本堂改修があったのでいつもより一月ほど遅れての御開帳であった。

新しい本堂の完成もあって、とっても華やか。

本堂の子安荒神と赤い紐で結ばれ、参拝者は一体となれる。

倉庫の子安荒神も御開帳。こちらがメイン。

−今回のおまけ−

お札とお願い地蔵さん。

御朱印とお地蔵さんと子安大荒神の切り絵。