2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

京の冬の旅「広隆寺」

京都は太秦「広隆寺」に行ってきました。もちろんお目当ては誰もが知っている国宝第一号「弥勒菩薩半跏思惟像」。 睨みを利かせたカッコイイ仁王さまの門を潜り、講堂、太子堂、地蔵堂と回りいよいよ霊宝館へ。 とその前に、ここでは正面からお堂の写真を撮…

京の冬の旅「五位山 法金剛院」

京都十三仏霊場のひとつ、右京区花園の「五位山 法金剛院」。花の寺として知られ、とりわけ蓮の名所として関西花の寺第十三番にもなっている。京都では数少ない律宗寺院の別格本山である。 私が会いたかったのは御本尊ではなく、四臂の十一面観音。お姿には…

京の宿坊に泊まる(3)「 妙心寺塔頭・大心院」

せっかく京都に来たのだから、もう一泊したい。ということで前日に「明日のお部屋は空いてますでしょうか」といくつかの宿坊に電話をかけてみた。ひとつはどうしてもつながらず、もうひとつはお一人様お断わり、3件目で予約が取れた。妙心寺内にある「大心…

京の冬の旅「三宅八幡宮」で青い鳥を探す。

出町柳駅から比叡山口へと向かう叡山本線、三宅八幡駅下車徒歩数分。駅名にもなっている「三宅八幡宮」へ青い鳥を探しに行く。 参道へ向かう鳥居の近くで飛び出し注意娘を発見。 あら、あっちにもこっちにも。 そうそう、青い鳥を探しに行くんだった。 鳥居…

京都の二つの蓮華寺(2) 三宅の蓮華寺

京都には蓮華寺が二つあります。すでに訪れた右京区の御室の蓮華寺には但唱の五智如来像があります。もう一つの左京区の三宅の蓮華寺は、紅葉が有名だということで季節外れではありますが、山号が「帰命山」であることと石仏群があることから、「もしかして…

長楽寺の朝の勤行

7時から長楽寺本堂で朝のお勤め。緩い坂を10分弱歩いて行くと山門が見えてきた。 一人一人にふり仮名付きの経本が渡され、住職と共に読経をする。唯一知っている般若心経を省かれてしまったが。懺悔文、観音経の偈、念彼観音力(ねんぴーかんのんりき)を…

京の宿坊に泊まる(2)「長樂寺・游行庵」

京都祇園の一角に「長樂寺宿坊・遊行庵」がある。八坂神社のある東大路通り沿いの一等地。5階建てのビルで1階は「なでしこ」という名の趣味のお店、兼フロントとなっている。本堂はここから円山公園を抜け、東山を背後に従えた1200年の歴史を持つ「長樂寺」…

京都の二つの蓮華寺(1) 御室の蓮華寺

蓮華寺(右京区) 12月の京都行でもおじゃました御室の五智山蓮華寺を再訪しました(前回の記事はこちら)。『徒然草』でときどき笑い話の中に出てくる御室の仁和寺の隣にある小さなお寺です。この前は五智如来像にばかり気をとられて、後ろの列をよく見なか…

京の宿坊に泊まる (1)「妙心寺・花園会館」

今日の宿坊は「妙心寺・花園会館」。JR花園駅から数分、誇らしげにそびえ立つのは妙心寺の案内板。 チェックインを済ませ、お部屋に案内される。 掃除の行き届いた綺麗な和室10畳間。今回は「〜京の冬の旅〜妙心寺特別拝観券付き宿泊プラン」を選択。精進料…

鏝絵(こてえ)

前回の世尊院で思い出した。「鏝絵」の頁を作りたかったんだ。 波乗りうさぎ(長野市・世尊院) ズッコケうさぎ(同上) 「鏝絵のおこり」 鏝絵が世に知られるようになったのは、伊豆の長八(1815−1890)の業績であるという。長八は静岡県賀茂郡松崎に生まれ…

長野灯明まつり 2014「善光寺」

2月8日から16日まで長野市善光寺周辺で「第11回長野灯明まつり」が行われました。今回のテーマは「祈灯(いのりび) 〜NAGANOで願う平和の輪〜」です。善光寺本堂をはじめ、山門、仁王門などをライトアップし、公募で選ばれた切り絵を貼った「灯り絵常夜灯」…

長野灯明まつり 2014「世尊院」

善光寺宿坊のひとつ「世尊院」。特別な日だけ開帳される「釈迦涅槃像」と善光寺七福神のひとつ「毘沙門天」の院です。 インド東部のブッダガヤーの菩提樹の下で悟りを開き、四十余年後、自身の死を受け入れクシナガラの沙羅双樹の根元を寝所に、涅槃へと至っ…

伊那谷の但唱(2) 大田切山の争い

駒ヶ根市のサイトに地蔵平のお地蔵さんが紹介されていて、「寛永8年末当所大田切山に山居し給うに、近郷と争論が起こり修行のさわりと思し召し上穂の傍らへ下らせ給」とのことで、但唱が争論に巻き込まれてはいけないと、上穂の倉田氏の寄進によってふもとの…

伊那谷の但唱(1) お地蔵さん

駒ヶ根市のサイトに但唱作のお地蔵さんが紹介されています。駒ヶ根市は西に中央アルプス、東に南アルプスがそびえ、諏訪湖を源流とする天竜川に沿って南北に広がる伊那谷にある町で、その名のとおり駒ケ岳のふもとにあります。 地蔵平のお地蔵さん 地蔵平の…

カッコイイ金剛力士・仁王尊

ライトアップされた「善光寺」仁王門 一部で信州一カッコイイと言われる、信州新町「長勝寺」 松本「牛伏寺」 落とし物ですよ。千曲「智識寺」 長野「長谷寺」 旧中条村(現・長野市)「正法寺」 炭化しちゃってる。長野「蓮台寺」 小川村「高山寺」 安曇野…

『江戸名所記』より「芝大仏」

『東海道名所記』を著した浅井了意の『江戸名所記』(寛文2、1662年)「芝大仏」の章を読んでみましょう。【 】ルビは朝倉本によるもの。( )および脚注はブログ主によりますが、素人が調べてわかりえた範囲で書いていますので、正確ではないかもしれません…

『東海道名所記』に但唱上人

日本の古典文学を研究されている方のサイトでみつけました。江戸時代初期の仮名草紙である『東海道名所記』というガイドブックに但唱の名前が出てくるようです。Taiju's Notebook 『竹斎』『東海道名所記』について 仮名草子は、慶長年間(1596-1614)以後、…