芝神明(芝大神宮)
増上寺大門から北に行くと芝神明があります。
創建は寛弘2年(1005年)。祭神は天照皇大神、豊受大神。祭礼は「芝神明のだらだら祭り」と呼ばれ、9月11日より21日までの期間中、16日の例大祭を中心に狂言、舞楽が奉納されます。
平安時代の宮廷文学華やかなりし頃です。995年頃「枕草子」、1010年頃「源氏物語」。
いまどきの鉄筋コンクリート造り。
生姜塚。祭礼は古くは「生姜市」といわれました。神社の周辺は生姜畑で、神前に供えられ参拝者にも売られました。
九月十六日、飯倉神明宮祭礼
世にしやうがまつりといふ。十一日より二十一日まで参詣群集す。
(江戸名所図会)
芝神明界隈はめ組の管轄でした。鳶頭と相撲取りとのトラブルは「め組の喧嘩」として知られ、歌舞伎の演目「神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)」(1890年初演)にもなっています。
祭礼の興行「力比べ」で使われた力石。「金杉の藤吉」という力持ちが片手で頭上に持ち上げたそうです。1貫=3.75kgですから、「五拾貫」は187,5kg。本当にこれを持ち上げたの?