目黒不動尊
目黒不動尊は、天台宗の瀧泉寺(りゅうせんじ)というお寺で、山号は泰叡山(たいえいざん)、不動明王がご本尊です。
開基は808年(平安時代)。慈覚大師・円仁が故郷の下野国(栃木県)から比叡山の伝教大師・最澄のもとへ向かう途中、目黒の地に立ち寄ったところ、恐ろしい形相をした神人が夢枕に立たれたので、目覚めてからその像を刻み安置しました。その後、唐の長安の青竜寺にて不動明王を拝して夢に出てきた神人とわかり、帰ってから堂宇を建立しました。秘仏で12年に1度の酉年にご開帳だそうです。
熊本の木原不動尊、千葉の成田不動尊と併せて日本三大不動の一つとされ、江戸五色不動の一つでもあります。また、さつまいもを研究、普及させた甘藷先生こと青木昆陽のお墓があります。
江戸五色不動についてはこちら(Wikipedia「五色不動」)
登ると百度石がありました。
本堂の裏に大日如来がいらっしゃいます。不動明王の本地仏だそうです。
階段下の独鈷の滝の水かけ不動。ぼうやが柄杓で水を飛ばして、何かお願いしていました。
独鈷の滝
このお滝は今を去る千二百年程前、当山をお開きになった慈覚大師円仁が堂塔建設の敷地を占って、御自身が持っていた独鈷を投げたところ、忽ち竜泉が湧き出したので之を独鈷の滝と名付けられた。それより今日迄どんなに旱天が続いても涸れることもなく、滔々と落ちており、長く不動行者の水垢離の道場として利用されてきた。
今日都内では大変珍しい名所である。
当山
青木昆陽碑。自ら「甘藷先生」と名乗っていたそうです。