京の宿坊に泊まる 「妙連寺」
本日のお宿は今出川通りから北に少し入った所にある「妙蓮寺」さん。今時珍しく浴場の設備はなく、近くの銭湯にお行きなさいという宿坊。銭湯代込みで三千八百円也。
玄関を入ると立派な梁のある天井を思わず見上げてしまう。
これは立派です。しかもこの土間に風格を感じさせる竈も井戸もあります。
訊ねませんでしたが、現役で使っていそう。
先ずはお風呂で旅の疲れを癒そう。洗面器と石鹸と銭湯チケット。小雨が降ってきたので一番近い「大宮温泉」に行きました。レトロチックな外観でこれまた見事。久しぶりの銭湯にのぼせ気味で上がり、コンビニで焼き鳥、おむすび、ビールを買って宿坊に戻ります。明日も早起きしなきゃ。
翌朝6時半。
朝勤行に間に合った。先に在家らしき御婦人が陣取っていたが。
奈良・法隆寺のお釈迦様の衣紋はこの形なんだぁ、と一人で納得。踊念仏の一遍上人が持つ団扇みたいな打楽器が目の前に置いてある。さて、これはどう使うのだろうか?と疑問に思っていたら、隣に座る在家らしき御婦人が教えてくれた。「南無妙'法蓮'華経''」タン、タン、タタ。タン、タン、タタ。のタイミングで打つことを。中央のお釈迦様へのお勤めが終わったら信者はこの場を去ることを。お礼もろくろく言えなかったが、ご説明して下さって有難うございました。
庭園散歩
「十六羅漢の石庭」
桂離宮を造庭した妙連寺の僧「玉淵坊日首」の作で白河砂に十六の石を配し、北山杉を植え込んだ庭園。中央の大きな青石は豊臣秀吉より賜わったものと伝えられ、牛が臥ている姿に似ているため「臥牛石」といわれる。
白砂は宇宙を表し、十六の石は苦悩する大衆の中から立ち上がって世界を救済すると「妙法蓮華経」に予言された「地涌(じゆ)の菩薩(大地から涌現する菩薩)」を表している。 云々。
秀吉さんから貰った「臥牛石」。
こちらは中庭。
懐かしのタイルの洗面台と金ダライ。最近見ないよなぁ。金ダライって。
窓を開ければそこは、墓場。これはちょいといかがなものか…。