信州青木村 "見返りの塔"の 大法寺
信州青木村に国宝が存在する。誰もが振り向かずにはいられないほど美しい "見返りの塔" といわれる三重塔である。
三重塔は鎌倉幕府が滅亡した正慶2年(1333)に建立。寺自体は歴史が深く、奈良時代前期の大宝年間(701-704)に東山道がこの地に開通したのに伴って開創され、当時は大宝寺と称していた。創立したのは藤原鎌足の子で、唐に渡って仏道を修めた名僧定恵(じょうえ)と伝わる。
なるほど、確かに、美しい。 歴史ある寺なんだね。が、しかし、私の目的は三重塔ではなかった。
ワーイ!羅漢さんがいっぱい!
この三重塔と重要文化財の十一面観音を祀る観音堂に向かう坂の参道に、羅漢さん達が並べられているのだ。事前に予約すれば観音堂の厨子を開けてもらえるのだが、生憎今回は住職がお留守というので拝むことはできなかった。
手前の羅漢さんが気になる気になる。
人目もはばからず、両足抱えて大声で泣き叫ぶ羅漢さん。どうしたの?いきなり号泣の羅漢さんに惑わさせる。
が、その隣では一人晩酌を楽しむ羅漢さんがいた。
満面の笑みの羅漢さん。
苦虫を噛み潰したような羅漢さん。
あぁ、こちらの羅漢さんも何かあったんだわ。八の字眉で耐えに耐えて耐え切れなくて…。
ひそひそ内緒話の羅漢さん。
子連れの羅漢さん。ダルマ?それともタラコ?
モジモジ、もじもじ、モジモジ……。
ひょうたん徳利持って、ご機嫌な羅漢さん。
こりゃこりゃ、まいったねぇ。
ニヒルを気取る羅漢さん。
二人で仲良く「南無阿弥陀仏」を掲げています。
またも、片膝抱えて泣いてます。どうも、泣き虫羅漢さんが気になるようで。
差しつ差されつ仲睦まじく。
子ザルを抱えた羅漢さん。えっ、子ザル?若しくは野生児?
アチャー、、、。
こちらも子連れの羅漢さん。お髭で遊ばれています。
「夢」と彫られた壺を持って一人で楽しそうです。
鳩とお友達。
あら、何かお困りの様子。
何を噛んでるんですか?羅漢さん。
羅漢さんとお花。
三重塔までの参道に50体ほどの羅漢さんが並んでいた。ものの本によると五百羅漢となっているが、まだまだ足りない。一口20万円也で羅漢さん一体を奉納できるそうだ。20万か。私が死んだら一口頼む。
交通の便は悪いが、車で行けば大丈夫。この先の「修那羅峠の石仏群」もおすすめ!