破風岳
去年は台風で中止された破風高原りんどう祭り(記事はこちら)ですが、今年はとってもいい天気です。車1台しか通れない山道を、第80号から第1号カーブまで数えながら、運転する人もしない人もたいへんな思いをして登っていきました。五味池駐車場の奥の、ふだんは一般車両が入れない大平駐車場まで今日は入れてもらえます。去年は雨がひどくて途中で引き返したんですよーなどと母が係のおじさんたちとお話ししています。
駐車場から600mほど歩くとりんどう群生地が広がります。お昼のおやき付きりんどう鑑賞会ツアーのみなさんがガイドさんの話を聞きながらぞろぞろ歩いていました。しんがりの係りのおじさんによると、5年前まで乳山牧場では放牧していたが、牛を運び上げるのがたいへんで放牧をやめた、すると牛がりんどうの花の芽を食べなくなり、県下有数のりんどう群生地になったのだそうです。
りんどう
私たちはりんどう群生地の入口で右に折れ、熊笹の刈り込まれたなだらかな道を登って破風岳を目指します。
大きなキノコ。
あの切り立った崖がきっと破風岳の頂上です。
急な登りや岩場などの難所もなく、緩やかな道をのんびり歩いて、1時間かからずに破風岳頂上1999mに到着しました。
毛無峠と小串硫黄鉱山跡。最盛期には2000人が暮らしていたそうです。
アップにすると、須坂市から物資を運んでいたリフトの鉄塔が並んでいるのがわかります。
母の実家は小串鉱山に食料品を卸していたそうで、「私を育てた小串鉱山!」と母は感激していました。
本日の山ごはんは、栗ごはんのおにぎりとりんご、バゲットなど。
シラビソの向こうに浅間山が見えます。裏から見るのははじめて。
頂上から少し南に下ったところの土鍋山分岐の手前。どうしてここだけ枯れているのかしら。
シラタマノキ
赤いミズゴケの仲間
8月に登った根子岳(記事はこちら)と同じく、四阿山・浅間山と志賀高原の間にある山なのですが、植生はかなり異なります。根子岳ではポピュラーなハクサンフウロとかウメバチソウとかマツムシソウといったかわいい系の花がなくて、シラタマノキとリンドウ、クマザサが目に付きます。登った時期が1カ月遅いから花の種類が違うというよりも、根子に比べて水分が多いようで、わりと湿地が好きな植物が生えています。