京都の二つの蓮華寺(1) 御室の蓮華寺
蓮華寺(右京区)
12月の京都行でもおじゃました御室の五智山蓮華寺を再訪しました(前回の記事はこちら)。『徒然草』でときどき笑い話の中に出てくる御室の仁和寺の隣にある小さなお寺です。この前は五智如来像にばかり気をとられて、後ろの列をよく見なかったのですが、ここに「但唱像」があるのです。
但唱上人像。弟子の林貞が造りました。バックが非常に落ち着きませんが、これも今しか見られない光景だということで。
江戸の如来寺の木造但唱上人像にそっくりです。こちらも林貞作です。(品川歴史館図録)
但唱上人像は、中央の但唱作の地蔵像の左にあります。(2013年12月撮影)
頭上のキリーク文字は「か」と読みます。お地蔵様の御真言は「おん かかか びさんまえい そわか」。いつも「かかか」と笑っていたいですね。
お地蔵様はもう一つあります。こちらは丸彫りで、但唱らしいずんぐりむっくりのお地蔵様です。
但唱作の聖観音菩薩座像。